ミキコフ、美ジョガーを語る。

「ミキコフさん、スタイリッシュにきめてジョギングする女の人を“美ジョガー”っていうらしいすよ。」
ぼくちゃんが半笑いでそう報告してきました。わたくしも半笑いになりました。だって、「美ジョガー」ですよ。みなさんは「美ジョガーですねっ!」とか言われたいですか。後輩の若々しいOLさんとかに、「わー、先輩!超美ジョガーですねっ!」とか言われるのですよ。わたくしは、いやです。断じて呼ばれたくありません。ばかにされている、おもしろがられている、としか思いません。そもそも語感が格好悪いではありませんか。声に出して言ってごらんなさい。サン、ハイ!「ビジョガー。」だれですか、こんな品のない言葉を考えた人は。語感をないがしろにしすぎです。言葉に対するセンスがなさすぎます。ぼくちゃんに、「いやだわ、私そんな呼ばれ方したくないわ。なぜ“美女”に限定した言葉を作ったのかしら?健康になって美しくなるから?もし醜い人がスタイリッシュにきめてジョギングで健康になったとしたら、その醜い人はビジョガーと呼ばれるんですよ。そんなのバツゲームじゃないですか。もうすでに1個“醜い”というバツを受けているのに。」と訴えました。ぼくちゃんは、口を半開きにして目をまるまるさせ黙っていました。そして数秒後、堰を切ったように、「ネガティブwwwwネガティブが過ぎますってwwwだからwwいつもwww」と言いながら腹を抱えて笑いました。若者の腹をよじってやりました。美ジョガーとかほんとはどうでもいいのです。勝手に皇居の周りをおしゃれして走れよ、一億総長谷川理恵しろよ、と思っているだけです。