ネジ婚式。

お足もとの悪い中お運びいただき誠に有難うございました。エ〜、オホン、雨降って地固まる、と申しますが、お二人の絆もこの雨によってより一層強く固まることでしょう。というもっともらしい例えを出して挨拶したけど、良く考えたら全然うまいこと言えてない的な挨拶とかはありませんでした。良かったです。料理もたいへん美味しく頂きましたし、引き出物が消え物だったのでなんと気の利いた披露宴であるよと思いました。少人数の招待客の中に、わたくしのようなにんげんも呼んでいただき有り難いことやで、ほんまに。わたくしはガルネク先生とメル沢さんと同席だったのですが、この大きなこどもたちは無邪気がすぎてちゃんとお食事をさせるのに難儀しました。なにかにつけ、「お前バカ!」「お前がバカ!」と言い合い、メル沢さんがガルネク先生のケーキを奪い取ろうとするなどの暴れん坊ぶりを遺憾なく発揮。しかし、おネジさんの古い友人が新郎新婦の思い出のスライドショーを観ながら、ネジ子の事知ってる話をし始めると、二人揃って小声で「わたしのほうがネジ子知ってるんだモン!」「だよね〜!!」と仲良しになっていました。情緒不安定が二人もいるとなかなかに大変です。さて、キチ〇イ騒動記はこれぐらいにしておきまして、披露宴というのは挨拶がつきものですが、新郎のお兄様の挨拶が一番印象的だったと言えましょう。「エ〜、弟が“次男坊のジは自由人のジ”と言って上京し…云々。」というくだりです。インターネッ席が静かにどよめきました。あいつ、やりやがったな。そう思いました。自由人の「ジ」やて!新郎が心配になりました。さらに主役のおネジさんは体調が悪そうだったのでこれも心配しましたが、人の心配どころではないので心配するのはやめました。しかし、そんなコンディション最悪のおネジさんでしたが、たいへんかわいらしいお嫁ちゃん姿だったのでほっこりさせていただきました。おおきにありがとうさんやで。最後にその夫がしっかりした挨拶をしたので、帰りにネッ友たちと「新郎がちゃんと挨拶をしていましたね。」「まともな事を言っていましたね。」と言い合いましたが、考えてみたらネジ子の夫は普段からちゃんとした真面目な男で、まわりの奇妙奇天烈な人々にわたくしの記憶が捻じ曲げられていただけなのだった。こりゃ失敬。お二人には末長く仲良くお暮らしいただきたいわと思いましたが、そんなことミキコフが願わずともそのようにお暮らすことうけあいなので、とりあえずその夫がおネジを泣かせたらぶん殴ろうとだけ思いました。披露宴後は久しぶりにネッ友たちと語らい、お足もとの悪い中清々しい気持ちで帰途についたのでした。