感謝する気持ちが足りない。

以前、ある食事会で出身地の話になったのですが、宮崎出身だという話をしましたところ数週間後に同席していた本社のOLさんからメールを頂戴しました。「わたしの身近に宮崎出身の人いるんですよ!もしよければ今度みんなで宮崎県民会をしませんか?」OLさんは宮崎出身ではないので、純粋な県民会ではない。そう思いました。わざわざ発起人になって会を開くなんてなんと親切な事か、との思い2割、宮崎出身というだけで、まったく話したことも会ったこともない社員さんたちとの食事はちょっとあれだなぁ、との思い8割。ひどいやつです。引っ込み思案な宮崎人たちの親睦を深めてくれようとしているのになんてやつなんでしょうか。わたくしは夜中に「淋しいの!いますぐ来て!きてくんなきゃ知らないわ!」や、「今手首切っちゃった。」と電話をしたり等、命がけのメンドクサイ女子ではありませんが、人に世話をやかれたり心配されることを極端に嫌がる人間なのでやっぱりメンドクサイやつなのかもしれません。
高校時代、仲良くしている女子Aちゃんが「今度の日曜、B君とC君も誘って一緒に博物館行こうよ!」と誘ってきたので御意と日曜に待ち合わせて、市内の科学博物館へ行ったことがあるのですが、しばらく館内をうろうろしているとAちゃんとB君の姿が見えなくなりました。館内をくまなく捜しましたがおらず、C君が「帰っちゃったんじゃない?」と言うので、まったくなんてやつらだい。と捜索を断念し、我々も帰ろうと外へ出ました。帰り道、C君に告白されました。成る程。わたくしはその時合点がいきました。あの二人はこの為に全てを計画したのであると。数日前から3人でノリノリで計画したであろうと想像し、怒りが猛烈ア太郎になってきました。C君には「そうですか、ありがとうございます。わたしのような者を、変わった方ですね。」と答えました。告白されたとかもうどうでもよかったのです。なんの世話もされたくないし、ましてや恋の世話など、たしかにモテませんがさして欲してもおらんしふざけるな、自分の事は自分でやりますばい!ノーモアお節介!リメンバーパールハーバーニイタカヤマノボレ!つか、お前、友達に世話してもらって告白とかすんなよ男のくせに!帰れ!と、中の下のくせに男に厳しい感情まる出しでイライラしながら帰宅しました。翌日、Aちゃんに「どうだった?うまくいった?(笑)」と言われました。うまくいくも何も、わたくしはC君のことをそういう気持ちでもって接したことはございませんでしたし、AちゃんにC君が気になると伝えたこともありません。なにしろ気になっていないのですから伝えようがないではありませんか。無表情になりました。そして二人にきっぱりと「あんなやりかたすかんわ。」とお伝えしました。わざわざお伝えしなくとも内に秘めておけばよいものを、まだこころが青かったのです。違います、ただ面倒くさい、そういうやつなのです。