女子力の上がる映画をおしえて!

平日の夕方1回のみの上映なので、会社を早退して観に行きました。やはりこういう時期なのですでに沢山の老紳士淑女が来ていました。老の中に混ざって並び、無事チケットを買うことができました。上映は2本立てでした。1本目は羽田澄子監督の始業当初の福島原発と、東海村核燃料再処理施設のルポルタージュでした(『いま原子力発電は…』1976年作品)。これが撮られた当時、専門家がすでに緊急冷却装置は意味がないと言っていたり、バカでもわかることですが、何万年も廃棄物をどう管理するんだよ、ということを言っていたので、デメリットはちゃんと分かってたのにデメリットが大きすぎてとりあえずそれは置いといて、メリットだけを推してこう!イェイイェイ!でやってきたのが腹立たしいばかりでした。原発運営側の言い訳が到底大人のものとは思えぬレベルだったので、こんなやつらが運営してたんだもの。この程度のやつらが運営してたんだもの。こうなっちゃうよね。と、いよいよもってして腹立たしいばかりでした。腹が立ち過ぎてお腹ぽっこりになってしまいました。このぽっこりは原発のせいだ!うおー!嘘だ!おれの筋力低下のせいだ!騙されんな!2本目は土本典昭監督の原爆投下以降からの原爆実験、原発関連の新聞記事を元に原子力とは?ということについて考えよう、といった内容の映画でした(『原発切抜帖』1982年作品)。語りが小沢昭一氏で音楽もちょっとコミカルな感じでした。「日常生活でも人間はすでに放射性物質を浴びていますから、うっかり放射線漏れしてもその通常レベル以下なので安心して下さい!」とよく言っているけど、通常レベルで浴びてる放射線量プラス通常レベル以下(らしい)放射線量を浴びることになるってことは…?ん?あれ?通常レベルじゃなくなってんじゃね?!的なことを言っていたので面白かったです。どうやら政府は国民が足し算できないと思っているらしいです。「石油なくなっちゃうよ!アメリカとかが原発作ってるから俺らも作っちゃえ!ヤッタ!カッコイー!先進国〜!」的なノリで作っちゃったんでしょうか。頭のいいふりをしているやつらが一番厄介だなぁと思いながら劇場を後にしました。