いもうと。

一人新宿の街を歩いておりました時、後ろを歩いている女子たちが「あー、わかるー。Aちゃんって妹キャラだもんねー!」「そう、モテるんだよねー。」「なんだかんだ言って男って妹キャラ好きじゃん?」と言い合っていました。成る程男というのは妹キャラが好きなのか、そういう生きものなのか、と思いました。しかし妹キャラとはどのようなものか、実はよく知らないのです。そんな時こそインターネットが教えてくれる。検索しました。頼りなさそうな甘えん坊的風貌のアニメ画像が沢山出てきました。成る程、甘えん坊がいいのか。相方さんに甘えてみました。「え。……何、どうした…。」驚かれました。驚かせてしまいました。男って難しいなと思いました。実際の妹というのはそのイメージとは程遠いというのがほとんどではないでしょうか。妹とはこうあって欲しいという理想像が妹キャラなのであるな、とありきたりの理論で納得する事にしました。かくいうわたくしは、実際「妹」なのでありますが、性質的には「妹キャラ」の対極にあると言っていいかもしれません。まだ心も荒んでおらぬ幼少期ですら気の優しい兄をからかう連中に殴りかかるなど、どちらかといえば凶暴な妹でした。「おにーちゃーん、これやって〜。」とか記憶にありません。むしろ、「あー、自分でやるやる。」という言葉ばかりが思い出されます。妹は遠きにありて思うもの。