安部という真実。

謎のオモシロ人、安部さんにお会いしました。数多の「安部さんに会いたい人々」が集まり、安部とはいったいなんなのかを考えさせられた夜でした。わたくしはしばらくの間、「安部」とはシヴイさんと星野氏の合作ではないかと思っておりました。しかしそれは違いました。実在する男でした。ではその「安部」とはなんなのか。「安部」とは高学歴の若い男でした。そしてサブカルっぽい恋人(ミスさん)を伴って現れた「恋人をこよなく愛する好青年」でもあり、集まった人々に土産の菓子を配る良識ある青年でもありました。この全く無害な好青年が、ひとたびインターネットを介せば、時には人を憤慨させ、またある時は人を笑い地獄へ突き落すオモシロノイローゼへと豹変するのであります。全く信じ難い現実でした。わたくしは図らずも安部さんの御前に座ってしまったのですが、「ミキコフさん、仕事暇なんですか?」というお言葉を頂戴しました。わたくしは粛々と「はい、暇です。」とお答えしました。その傍らにはスゴブロガーのネジ子さんがちょこんと鎮座ましましており、またメル沢嬢が「ミュージシャンのまねして〜!」と星野氏に無茶ぶりをするも、氏は「ミュージー、ミューージーー。」としゃがれた低音で叫ぶに至り、これはもしや桑名?と思い「それはお父さんですか?」と訊ねました。氏は静かに頷きながら「ミュージー、ミューージーー。」と言い続けたのであります。カオス。夢か現か、やはり安部とは幻想であったか。不思議な夜であった。