大ガサツ・アブラ社会主義人民ジャーマンポテト国。

わたくしはガサツかナイーブかと言ったらガサツ寄りな人間だと思うのですが、そんなガサツ寄りな人間でさえブッ潰される程の破壊力を持ったガサツというのがこの世にはおります。仮にそれを「大ガサツ(daigasatsu)」、とでも言っておきましょうか。乳揉み会社はガサツによるガサツのための組織でしたので、何がガサツでガサツでないのか正しき眼を持つ事が出来なくなります。そうして方向感覚を失ったナイーブ達を、大ガサツは平気で暴力を駆使しねじ伏せますが、自分より弱いガサツをも組伏せてしまうのですから、それはもう恐ろしい以外の何ものでもありません。いつも大ガサツ達の暴力と粗悪な優しさに怯えながら仕事をしていると心が機能しなくなります。これがいわゆる「心が死んだ」状態なのであります。この状態になりますと、弱い者から淘汰されてゆきますから、昨日までいたあの人が何も言わずにいなくなった、という現象が日常化いたします。また、こういう組織では、自分はしっかりしている、バカではない、と思っている人間ほどガサツにやられますからお気を付けいただきたい。ナイーブがそういうプライドを持っていると大ガサツはここぞとばかりに攻撃を開始します。ギリギリラインの暴力でナイーブの微かなプライドをぶち壊し、そして「頭を撫でる」「抱きしめる」等のボディータッチをすることでナイーブ達を操縦するのです。DVです(『株式会社DVの定理』)。しかしこれは乳揉み会社だけではないと思います。どの会社にも大ガサツはいるのです。わたくしは歳を重ね、大ガサツを見分けることができるようになりました。新社会人や、再就職を目指しているみなさんは「え!?マジ!?見分けられんのかよ!コツを知りてぇよ!」そうお思いになったでしょう。そんなもの教えません。え?人非人?教えてくれたっていいじゃないか、ケチ?なんとでもお言いなさい。おかあさんの肉じゃがは美味しいですね(美味しくない、肉じゃがは嫌いだ、やぶから棒に肉じゃがとか言われてもワラ、等のご意見はこの際無視します)。あの味はどうやって出しているのでしょうか?作り方を聞いてごらんなさい。おかあさんは必ずやこう言いましょう。「んー、目分量。」おかあさんの味はおかあさんにしか出せないのです。もう、おわかりですね。つまり、そういうことなのです。