恋する季節!

(株)前科で働いていた時のお話をしたいと思います。辞める予定の女子社員に手当たり次第「今度ご飯食べましょうよ〜。」と言いまくり、ちょっとでも自分に気がありそうな女には思わせぶりな態度を取り「えっ、付き合ってる?あたしたち!アハ!」と勘違いさせいいように利用するというまあまあ汚物な男がいたのですが、わたくしのようなカスにまで声をかけて来たので、汚物男に恋している(すでに利用されている)女子にあいつはやめとけと言った事があります。「あいつはやめとけ。」とか言ったって、もうだいぶホレちゃってるから無駄なんだよなー、と思いながらもどう考えてもいけすかねぇ男だったし、その女子とは結構仲良くしていたものでつい言ってしまったのです。言われた彼女は「やっぱり?だよねー、あたしもそう思うのー。」と言ってくれたのですが、たぶんそれは本心ではありません。わたくしの為に言ってくれただけ、つまり優しさです。わたくしが思った通り、その後、宙ぶらりんな状態からちゃんと付き合うことになったみたいなのですが、それも本人からではなく、第三者から聞いて知った具合でして、彼女はとうとうその男とのことをわたくしには一切話さなくなりました。当たり前ですよね。なのでわたくしは「いやー、どう考えてもそいつはダメでしょうよー。」と思っても反対したり意見したりしないことにしました。悩み相談とかも話を聞くだけです。親身になって聞いたって本人は話したいだけだし、その親身さは有難迷惑な場合がほとんどのようです。そもそもわたくしのような人間に何が解決できましょうや。いいや、できまい。先日、オフ会である乙女に「ミキコフさん、正直なところどう思います?」と恋する男について聞かれた際、「んー、あなたがいいんならいいんじゃない。」と答えました。正直なところは「ああ、そいつクソだし、彼女と別れたとか言ってっけど別れてねぇから。別れ話した後どうせまぐわってだらだら続いてんだよ。」でした。でもたぶん、その乙女はおりこうさんなので言わなくってもわたくしの正直なところをもう知っていたでしょう。つまり、何が言いたいかというと、他人の恋の悩みには真剣さは必要なく、面白がって笑ってりゃいいってことが言いたいのでした。つくづく薄情な人間でござんすよ。