エデュケーショナルティーヴィー

わたくしは毎朝教育テレビを観ています。6:55までは民間の情報番組を観ていますが、その後は同じニュースの繰り返しだし、朝からひとごろしとか下駄みたいな顔の政治家のなんちゃって起訴とか、「これ、おれんとこの島だぞー!」「ばか言え〜!おれんとこのに決まってんじゃねぇかよ!」とかばっかりなので現実逃避をしているのです。そんな教育テレビで非常に気になっているのが「みいつけた!」です。ここからは「みいつけた!」という、4・5歳児向けの番組について、30過ぎの既婚女性が、子どももいないのに語ろうとしますので、気分の優れない方は楽しげなものをググッてインターネットライフを満喫してくださいね。
みいつけた!」はサボテンのサボさんとコッシーという動く椅子が人間の女の子であるスイちゃんと遊ぶ、という番組です。謎だらけです。挨拶も「おイーーッス!」でスイちゃんの名前も「いす」の逆さ言葉でスイ。なぜ椅子にこだわっているのかわかりません。家の中のことはすべてサボさんが取り仕切っているようなので彼が世帯主で共同生活をしているのだなと思われますが、サボさんがヨガをやっている時に「スイのおかあさんもそれやってるよ!」と言っていたのでスイちゃんには別に家族がいるのだと思われいよいよもってして謎です。何かの事情があるに違いありません。共同生活にヨガ……。宗教!!!そう思うと、あの小さなスイちゃんの陽気な振る舞いも、サボさんのおとぼけも、苦しみをかき消す為のものに見えてきて切なさで胸がいっぱいになります。また、オフロスキーというピンクの服を着た男性が突然問いかけてきたりします。このオフロスキーは誰もいない風呂場らしきところでカラの風呂桶につかっています。そして誰も呼んでいなくても「よんだ!?」といってうれしそうに笑います。「〜をやってみないかい?大丈夫できるよ!つもり、だから。」と言って「つもり」を一人でやりはじめます。ご馳走が目の前にあるつもりでお腹いっぱいになったり、イルカがいるつもりではしゃいで暴れまわったりします。オフロスキーが、あのカラの風呂桶で長い一日、一人で何を考えているのかしら、どんなつらいことがあってあんなことになったのかしら、と思ったら悲しくて涙がでそうになります。わたくしの一日はこうして始まるのです。