ファストフードと食貪。

先日、ベアさん(40代女性)とお向かいさん(向かいのデスクに座っている女性)と3人でお昼にマックに行こうとしておりました。しかし直前になって、食貪OLさんがバーガーキングに行こうと言ってきました。この日はベアさんがマックのストラップが欲しいと言っていたのでそこへ行くつもりだったのですが、マックがバーガーキングになり、食貪OLさんが加わるという不測の事態が起こったわけです。しかし、ベアさんのストラップの事を知ると、食貪OLさんは「じゃあ、マックにしよっか?」と言ったのです!すごい!自分の貪欲さを抑える術もあるのだわ、と驚きました。そして心の中で謝りました。今まで、食の為ならおいてけぼりを食らわせたってお構いなしな人だと認識していました、ごめんなさい。と。マックを食べながらベアさんが「やっぱりLLセットはポテトが残っちゃうね。」と言いました。すると食貪OLさんがこう言い放ったのです。「あ、わたしこの前残っちゃったから会社に持って帰ってガースーさんに食べさせたわよ!よろこんでた!」。ガースー氏は食貪OLさんのなんなんでしょうか。家畜でしょうか。もうこのままだとガースー氏が家畜にしか見えなくなってしまいます。畜産業に従事しているわけでもないのに、家畜と仕事は困ります。
そんなことがあった数日後、バーガーキングのクーポンを持って食貪OLさんが各シマの人々に注文を聞いて回っていました。ジュースやサンデーがクーポンを使うと格安でゲットできるとのことで、皆の注文を取り、代表者が買ってくるということをやっていたのです。その様子を見て、上長の一人が「じゃあ自分がお金出すから買っていらっしゃい。」と言って下すったようですが、こういうのは今欲していなくても買ってきてもらったら拒否することができないのが難点です。おそらく食貪OLさんの親切心なのでなおのこと断り辛い。親切心…。親切心…?いいえ、違います。本当はあの日、食貪OLさんはバーキンに行きたかったんです。そしてなぜバーキンに行きたがったのかというと、ただひたすらに「クーポンが使いたかった」からです。己の欲を完遂する為に全てを巻き込んだだけなのです。サ、サイクロンや、このお人サイクロンやでぇ……わたくしは食貪OLさんの差し出したクーポンを見て、ただ茫然とさほど欲していなかったサンデーを指さしたのでした。