ネット療法。

リカオさんが、過去にとある荒々しいロックバンドのファンで、ライブも行ったことがあるという話をしてくれました。リカオさんは大変厳しいご家庭に育ったので、その荒々しいバンドを好きになったことで、彼女とご両親との間に溝ができ、その荒々し…めんどくせ、長ったらしいから仮称で「バンドX」な。バンドXのファンクラブに入って会報誌が送られてくるようになると、一家は「リカオがどうかしてしまった!!不良だ!不良だ〜!」と大騒ぎになったそうです。まるであの有名な、「ワカメが髪を伸ばすと言って、地域ぐるみで阻止しようと大騒ぎになった磯野家」的エピソードだと思い、ライブに行った時はそれはもうてんやわんやだったろうよと想像し身震いしました。リカオさんは、バンドXのファンであったことを恥ずかしい過去として封印していたようですが、ネッ友から「もっとそういうことをさらけ出していったほうが人生が楽しくなる。」と後押しされ、勇気を持って話してくれたのでした。わたくしもさらに後押ししてあげようと初めて行ったコンサートはGクレフだったよと教えてあげました。いくら心が死んでいるからといって、わたくしとて友人を思いやることはできるのです。さらにその後、ズボンを脱いでおしっこをしたのにズボンがびしょびしょになる男の話もしてくれたので、リカオの固く閉ざされた扉が少し開いたわ、おかあさん安心よ。と思いました。過去の隠したい記憶を出しきるのはいいことです。わたくしもインターネットで乳揉み会社やヤクザスクールのことをふざけて書いていたら、今では乳揉み会社の社名を見かけてもなんともなくなりました。インターネットセラピーです。保険はききませんが、ネット接続する通信料とわずかな電気代で済むので、非常に素晴らしいセラピーだと思います。