話が長くなってしまった。

昨日の話です。
わたくしは会社と自宅との往復に電車を利用しておりますが、途中乗り換えが1回発生します。乗り換えの駅で構内を歩いておりましたらサラリーマンと思しきおっさんがジロジロ見ていることに気付きました。「なんか顔についてるのかしら?」と思いましたがそのような感覚がないのでどうしたことかと気味が悪くなりました。その直後、背後から別のおっさんがわたくしを追い越して行ったのですが、わざわざ二度見してきました。よくドリフでカトちゃんとかがやっていたようなあの二度見です。「ウィ????」というような表情をしてわたくしのどこかをガン見しながらスタコラ歩いて行ってしまいました。二人のおっさんに超見られたのでものすごい不安になってしまいました。下世話な話で恐縮ですが、昨日は出血大サービスDayでしたからうっかりモレひこしてスカートににじみ出ているなどしてはいまいか?!と気になって仕方がありませんでした。またはスカートの裾がパンツにinしている、服装が著しく奇抜、髪の毛が気付かぬうちにボーボーになっている、全体的にスケスケ、バッグを肩にかけているつもりが大蛇である、など色々なことを想定しました。この全てについてホームの片隅でチェックしました。服装が奇抜か以外は思い込みだということが分かり安心しました。奇抜か否かというのは他者との間に差がでてしまうジャンルなのでこれは致し方なしと諦めました。電車に乗ってからも考えてみたのですが、もしかしたらわたくしは特徴があまりない顔をしているのでおっさんたちの知っている「誰か」に似ていたのかもしれません。
特徴のない顔で思い出しましたが、小学4年の時、担任教師が出産とともに退職することになり、記念にハンカチをもらいました。そのハンカチというのは先生のご主人(美術教師)がわたくしども生徒の写真をみながら似顔絵を描き、それをプリントしたというものでした。生徒達はキャッキャいいながら「あ!これ〇〇ちゃんやー!」「わー、これ私〜!」と自分がどれなのかを探すなどして盛り上がったのですが、わたくしが見当たりません。友人も「ミキコフちゃんどれやろか〜?」と探し切れず、担任教師に「せんせーーー!ミキコフちゃんがおらんよ〜!どれ〜?」と言い出しました。わたくしは「探さんでいいよ…。」と思いましたが黙って席に座ってその様子を見ておりました。すると担任教師がやってきて「んーとねぇ〜……あ、これよ〜。ミキコフちゃんは書きにくかったみた〜い。」と言いました。キノコみたいな頭に少し真中に寄った小さな点が二つだけ。それがわたくしでした。心の中でゴーーンと鳴りましたが「は〜、こら真中に寄っちょるとこがようにちょるわ〜〜!」と言ったらみんなが大爆笑してくれたのでまあいいか、と思いました。家に帰り、母に見せたところ「たいした美術教師じゃないごたるね。」と言いました。わたくしも子ども心にそう思ったので「そうじゃね。」と言ったら母が笑いました。母が笑ってくれたのでまあいいかと思いました。なんでも結果オーライです。