よくわかるものばかりだと、面白くない。

世の中は、ヤワラさんが柔道の片手間に政治活動します、と出馬表明したり、「マリのことはよくわからねえ。」とハーハー歌う方が発言したり、まさによくわからねぇことばかりですね。
電車内で本を読んでいる方をよく見かけます。まあわたくしも読んだりしますので別にそれをどうこう言いたくありませんが、車両内がガン混みの時はさすがの非常識人間のわたくしも遠慮します。なぜなら混んでいると、本を広げるスペースがないし、異常な体勢をとらなければならないため集中して本が読めないからです。されど世の中にはなんとしてでも本を読み続けたいと願う人々があり、先日遭遇したご婦人などは、右手で本を上に掲げ、隣のお嬢さん達に寄りかかりながら鬼のような形相で読んでおられました。たしかに満員電車でも上には空間がございます。いいアイデアですね。って言うとでも思ってんのか!ばかか!そんなみょうちきりんな格好で読んで恥ずかしくないのか!?恥を知れ!恥を!!あ、失礼しました。つい興奮してしまいました。わたくしは、そのようなときには何を読んでいるのか覗いてみます。そこまでしていい大人にバカみたいな恰好をさせる本とはいったいどのようなものなのか気になるからです。自由の女神みたいな恰好で読んでいたご婦人は「かもめ食堂」でした。鬼のような形相で読むものであるかはどうかは言及いたしません。また、今まで覗き見した本は概ね「〜すれば人生がかわる!」「〜愛の言葉」「〜先生の言霊」といったワードがたくさん書かれているものがほとんどでした。怖かったです。
ところでわたくしのところにはまだ出馬要請はきておりません。それから、「マリのことはよくわからねえ。」といわれた「マリ」さんは、ハーハー歌う方だけでなく、世の中の多くの人が「よくわからねえ。」と感じていると思うのであの発言自体は間違っていないと思われます。あ、出馬要請がきたら断ります。