ヴィンボウと世田谷。

セレブのしゃく子と連れ立って五島美術館へ行きました。松浦（まつら）家の29代目当主鎮信の書や、愛用の茶器などが多く展示されておりました。しゃく子と長崎へ行った際に平戸城へ行きましたが、松浦家というのがこの平戸城に関係したお家柄で、外国との貿易など盛んに行っていたお大名なのです。そんなわけで、オランダの医学書やフランス語で書かれた出島の地図も見ることができました。仏語の地図はしゃく子に訳してもらったので大変良く理解できました。人もあまり多くなく、ゆっくり鑑賞しましてなかなか満足でございました。そしてここは大層広い庭園があり、この日お茶会が開かれていたようで和服のご婦人方が多数おいででした。燃料切れでブーブー文句を言うしゃく子を無理やり連れ、せっかくなので庭園をぐるりと一周しました。石仏だらけで、特にお地蔵さんが沢山鎮座ましましており、なんとも不思議なところでした。しかし、さすが世田谷。まわりは豪邸ばかり、さらに走る車は外車ばかり。おれさまのようなヴィンボウ人にはご縁にないところ。ここぞとばかりに闊歩してやったのでした。