待ち受ける。


通勤ラッシュの山手線でのことです。
ぎゅうぎゅうで立っていると、前に座っているご婦人(50代だと思われる)が携帯を操作しておりまして、それを閉じる瞬間に衝撃的なものを見てしまいました。
待ち受け画面が「美輪明宏」。
度肝を抜かれました。
まっ黄色の髪に、菩薩のように微笑む美輪様。なんかこの神々しさにあやかりたかったのでしょうか?ただ単純に美輪様が好きなだけなんでしょうか?どちらにしても、パンチ効いてます。危うく命を落とすところでした。携帯を開くたびに、そこで美輪様が待ち受けているわけです。「0120333の906〜」って。「とーちゃんのためな〜ら」って。このご婦人は何か生活に潤いができたのかしら。そんな思いでご婦人を見ると、眉間に尋常ならざる皺を寄せて寝ていました。この混み混みの電車で眠りにつけること自体が、美輪様効果なのかもしれませんが。
話は変わって、健康診断の結果が出ました。とりあえず健康との結果。
3年ほど前に、子宮に瘤がついていることが判明したのですが、今回もおとなしく付いているようで、慌てて取ることはないと言われました。しかし、「乳腺症。一年後に経過を。」との診断を受けました。
生殖器が軒並みやられています。やられちまっています。やられっちまった悲しみにです。まったく。何かの暗示なのか、はたまたオス化しようとしているのか。お前には必要なか、ということなのでしょうか。
いや、ただ単にそういうお年頃になったということなのです。きっと。ああ、そうだとも。