繰り返すのだ

大帝没後―大正という時代を考える (新潮新書)

大帝没後―大正という時代を考える (新潮新書)

大正時代の都会志向や軽薄さなんかが
今に通じるところがありますよ。
ってことを、夏目漱石森鴎外葛西善蔵などの
著書を例に挙げて考察しております。
ほぼ漱石と、乃木希典に頁をさいとります。
乃木夫妻の殉死を、白樺派作家たちが
非常に冷ややかに評している理由が、
実に下らなくて面白かった。
偉そうに文学こいとるのに、
精神レベルが中坊かよ、みたいなね。
大正青年と明治の親たちのギャップや、
高等遊民ニート説など、
おそらく多くの人が感じていたであろうことを、
解りやすく具現化してくれとりますので、
ササッと読めて、だらだらしないってのが
とても良いですな。
タイトルを変えたほうがもっと良いかなと
ちと思いましたが、
じゃあ何がいいのかと言われると
それは知りませんけど・・・・・・。