電車は蹴らないでくれませぬか


先日、恵比寿から山の手に乗りましたところ、
発車直後に急停車いたしました。
ホームにいた人達が、皆一様に
一箇所を見てざわついており、
車内では「飛び込んだ!?」「人身?」と
一瞬緊張が走りました。
暫くしてアナウンスが・・・
「ただ今、電車が発車しましたところ、
ホームのお客様が・・・・・・車両を・・・・蹴りました為
急停車いたしました。もう暫くお待ちください。」
蹴りました為!?
同じアナウンスが二度繰り返されたのですが、
二度目はやや失笑気味のアナウンスで、
車内はそれこそ失笑の嵐。
そら車掌さんも困っちゃいますよねぇ。失笑もしますとも。
心の中では
「てめ、こちとら時間との勝負じゃ!蹴んじゃねぇよ!」
と、思ったに違いないのです。
なんだったら
「ホームにいたバカ者が車両を蹴りやがったんで遅れます。」
と、言いたかったに相違ないのです。
でも、お客様と言わなきゃならんかったわけですよ。
切ないわぁ。
電車を蹴るって。
走り出した電車に蹴りですよ、蹴り。
とおぉぉぅ!!
って、挑んでいったわけですな、なんかしらんけども。
もっと他の事に挑んで、頼むから。