また立花隆か!

中核VS革マル(上) (講談社文庫)

中核VS革マル(上) (講談社文庫)

ええ、またです。
前に紹介したものと合わせて読むと、
さらにおもしろさ倍増だと思います。
学生運動ほど愚かしいものはないと思います。
そもそもの動機は良かったのに、後々ただの内輪もめ的な、
トホホな結果になったのはどうして?
それがすっかり分かります。
とにかく丁寧に順を追って説明されていくので、
そこが知りたいんです!ってツボがぎっしり。
上巻は革マル中核にどのようにして分かれたか、
それぞれの性質なんかが書かれており、
それを踏まえて下巻では、空しい攻防戦について書かれています。
ホントに空しくて、文中、立花氏は
「人間の発明した概念の中で正義と言う概念ほど恐ろしいものはない」
と書いています。
もろもろの事件すべて、これに集約されているように思いました。