しりあがり寿は悲しい

瀕死のエッセイスト

瀕死のエッセイスト

しりさんは画とストーリーのバランスに恵まれていると思います。
ヤジキタなんかもかなりヘビーな話なんだけど
画がライトなんで、うっかり読んじゃいますね。
そんでもって「瀕死のエッセイスト」を勧めてみる。
タイトルのまんま、エッセイストが主人公。
しかも瀕死
ことあるごとに吐血です。
病院で出会った、見えないものが見える女の子との会話が
なんだか切なかったり、
たまには吐血して、親戚の子を怖がらせてみたり・・・。
死人同士の漫才や、死体の恋人と「死」がてんこもり。ゲフッ。
個人的には、目をあわせるとうつる流行病の話と、
エッセイストと同じ入院患者で、
死ぬ時にかける曲をあれこれ考えるおじさんの話がよいです。
涙腺ゆるい人は泣くかもです。