よみがえり。

小学校5・6年の頃であったでしょうか。自分の持ち物に好きな男子の姓と自分の名を足して書いている女子がおりまして、「えっ?」と思った記憶がふと甦りました。その子はわたくしに「なんか好きな芸能人の名前でやってる人とかおるけど、ちょっと気持ちわりいよね〜。」と言ったので、さらに「えっ?」となりました。すると、傍でその話を聞いていた別の女子が「わかる!何それ〜て思う!」「じゃろ?芸能人とか絶対会えん人やのに頭おかしいやんねーw」「あ〜、AちゃんはB君なんやー。うちねー、C君の名前書いてるとー!」「わ〜!」「わ〜!」わたくしは凍りつきました。芸能人の姓を書くのもクラスの男子の姓を書くのも一緒ではないか。いやむしろ、クラスのboyの方が現実味をおびておりますので、そっちのほうがどうかしてる感満載ではないか。だいたいどうするのですか、その持ち物をうっかり想い人に見つけられたら。「え、なにこいつ。オレの名字書いてる…。キモイ…。」となったらどうするのです。いえ、なったら、ではなく、なりましょう。間違いなくなりましょう。小学生のboyは女子よりおぼこなのですから、そんな生々しい遊び、気持ち悪がるにきまっています。そもそも「あなたと同じ姓になっちゃうだなんて…ポッ(ハート)」と思った事がミジンコなかったので、付き合うとかそういう手順を踏んで至るはずの結婚にいきなり食いついてキャッキャしているゆかいな仲間たちに驚愕したのであります。すると、じっと黙っていたわたくしにもその矛先は向けられ、「ミキコフちゃんは?誰書いてると?」まじか。書いてるの前提か。「書かんよ。」「えーー!なんで書かんとー?書いたらいいっちゃが!」なんで書くことを推してくるのだ。書いたら何か願いが叶うとでもいうのか。誰か大切な人が生き返るのか!?おじいちゃん…?あなたはもしやシベリアの地で死んだという、あのおじいちゃんですか?!ああ、おじいちゃんわたしは会いたかったのですよ。あなたの妻は幼き我が母を胸に抱きて命辛々日本の地を踏んだ…って、なると思ってんのか!なるか!