他人にやさしく。

先日とある大きな黄色いCDショップに行ったのですが、会計待ちするわたくしの後ろで見知らぬ男どもが「結婚」について話しておりました。「異動願い出そうと思うんだけど、あの部署に行くと海外勤務じゃん?オレは行きたいんだけど嫁がさー、なんか嫌みたいでさぁ。結婚するといろいろ守りにはいっちゃうよなー。」「あーわかるわかるー。結婚するとそういう意味でマイナスだよなー。」と言ったのです。自分の亭主がこのような事を外でのたもうたらコラー!とげんこつくらわすことでしょう。なんでわざわざ公共の場で己の小ささをアピールする必要があるのか。それとも、まさかとは思いますが「おれは嫁の気持ちも考えてあげられる優しい男。」というアピールなのであろうか。どちらにしろ驚きを禁じ得ません。そもそも結婚がマイナスになるのは君本体がどマイナスだったからであり、また、結婚をマイナスにしか活かせていない君の力量のなさであるよとしか思えませんでした。そんなに海外行きたいなら嫁を置いて一人で行けばよいのであるし、「単身赴任するの!?イヤ!イヤだわよ!でも海外には住みたくないのよ!あたしのこと愛してないの!?ドガー!」と嫁がノイローゼになるのであらば異動しなきゃいい話で、くだらねぇにんげんよのうと思いました。どうせそのような人間は、自分が海外に行ってやっていけるのかとかそういった不安を「結婚したから」のせいにしたいだけなのでありましょう。建設的な事は何にも考えていないのです。人間は弱いので何かのせいにしたくなるのはわかりますが、結婚のせいにするのはお門違いであります。「我の面白ネッ友たちは恋人ができる、又は配偶者ができるなどして、さらに面白くなったよ。お前は残念な男であるな。」と心の中でつぶやきつつ、にしても我は他人にちと厳しいのかもしれぬ、と反省したのでありました。