あの人に会いたい!

新宿西口のイベント広場で「平和記念展」ってのをやってたから見てみた。最近しゃくこさんが残の業で多忙ゆえ、いろいろ誘えなくて残念賞なのだが、仕事だからいたしかたなしということで。水木先生の原画とか写真が展示されておりました。住友ビルにある「平和祈念展示資料館」の宣伝もあるんだと思うけど駅構内だと人が立ち寄りやすいからいいなぁ。月並みですが戦争のない国に生まれたのは全く幸運ですな。軍事力を強化したところで、だから何かね。という気がした。引揚てくるのも命がけ。やむなく子どもを売ったり預けたり。うちの母上も朝鮮半島あたりで終戦を迎えたらしく(まだ赤子)、ソ連軍が攻めてきて皆殺しにされるから逃げろ逃げろで必死で帰ってきたって話。でも引揚船もいっぺんに人が乗れるわけでないから、母上のとうちゃんは、先にあんたたち帰ってなさいよと言って残りとうとう戻ってこんかった。母上をからって引揚船を何隻も迎えにいったけどだめだったらしい。死んだのか、生きとったのかももうわからん。ほんで母上のかあちゃんも母上が小学校の低学年の時に病死したから、殆どとうちゃんの所在、人となりなどわからずじまい。写真もこの人が父ちゃんじゃないかな?ってのが1枚だけある。(おでの兄ちゃんに顔が似てるから。という理由で。)母上は若い頃とうちゃんのことを探そうと考えたことがあるらしいけど、義理のとうちゃんがえらい良い人でたいそう良くしてもらったからそれでいいやと思って辞めたと。TVで霊能者とかが「あなたのおじいちゃんはこう言ってますよ。」とかゆうとるが、ああいうの見るといつも思う。ほんとにそういうことができるんならおれのじいちゃんはどこでどうなったのか聞いてみたいよと。
なにはともあれ、「先に逃げろ」と言ったじいちゃんと、赤子の母上を泣かせないように必死で逃げ帰ってくれたばあちゃんに感謝。合掌。