ストローと人生。

音のしないストローがありますが、実際使ったことがありません。しゃくこが「そんなに吸う音を消したいんですかね?なら、ストローなど使わなければいいのに。」と言ってきたので、ファミレスなどでストローで吸うときに、押すと音が流れるボタンを設置してはどうか?と提案してみました。「トイレの音姫みたいなやつですね!!!いりませんよ!」と一蹴されてしまいました。店がうるさくてかなわんという理由からです。しかしながら音が恥ずかしい、ひいては音を消したい。という考え方は、ストローもトイレも同じではないかという点に関してともに意見が合致したところです。それにしてもストローで吸う音はそんなに恥、もしくは不快なものなのでしょうか。個人的にはどちらの感情もないのですが不快に思う人はわりといるようです。うんこさんや、おしょうの水などについては耳にした人が不快になるからというよりも、実行する側の恥に重きがあるような気がします。音姫はじつに自己中心的な意味合いでもってして、つまり大変人間的な機械なのです。そう、音姫は人なのです。ああ、なんということか。音姫ごめん。おれは今までおれの音姫がはみ出すから使わずにいたよ。使ったって意味がないって思って。だって、考えてもごらんよ。2回も3回も君を連続して押し、いと長き音を奏でればそれこそ目立つというもの。そう、君はきっと、こう言っていたにちがいないんだ。「あたしのこと、必要ないのね…。」と……!そうか、トイレの水は君の涙だったんだね。でも許してくれ。おれは目立ちたくないんだ。そう、ひっそり、ただひっそりと生きて行きたいんだ。そう、うんこさんのときも然りなんだよ。